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2012年12月24日

4.産後の後始末 〜 胎盤はすぐに出てきました


02:52 陣痛室&分娩室

赤ちゃんは無事産まれたが、先生はまだ来ていなかった。
しかし、それから一分もしないうちに先生が現れた。
夜中だったので大変だったのかもしれない。
なぜ遅れたのかを聞いてみると、別の急患の対応に追われていたとのこと。
総合病院でも人手は不足しているようだ。

赤ちゃんのへその緒はクリップのようなもので止められていた。
そして、とても元気に泣いている。

赤ちゃんは外にでてくる時に、肺胞を一気に膨らませるために泣く。
逆に言うと、泣かないと肺呼吸ができないということになる。
でも、逆さまにしておしりをはたいて泣かせるなんてことは一切必要なかった。


桃花の処置をどうするのかと見ていたが、すぐに胎盤がでてきた。
一瞬だったが、自分は胎盤をまともに見てしまった。

胎盤は赤紫の大きな塊に見えた。

うーん。
なかなかグロイ。
この胎盤に赤ちゃんは繋がっていたのか。

産婦自身や家族が産後に胎盤を食べるという胎盤食というのを聞いたことがある。
でも、総合病院では胎盤は何も聞かれずに処理されてしまう。
胎盤をじっくり見たり、食べたりするなんてことはもってのほかだ。
まあ、健康にいいからと言って胎盤を食べる気にはなりませんが。



03:00 休憩室

先生がオマタの処置(縫う)を行うというので、分娩室の外に出された。
休憩室で一人、暗闇の中で物思いにふける。
別に電気をつけても良かったのだが、つける気もおきなかった。

しばらく呆然としていた。
出産というイベントは不思議なものだ。
第一子のときは立ち会いできなかったが、今回は産む瞬間を見ることができた。
正確には、その瞬間に立ち会えただけだがこれはいいものだ。
疲れてはいたが、心地よい疲れだった。

やはり立ち会い出産にして良かったと思った。

すると、いきなり電気がついた。
この病院に入院中の人だろうか?
怪訝な顔をして休憩室にあるサーバーの水を汲んでいき、去り際には律儀に電気を消していった。
…。


また暗闇になる。
病院の暗闇は怖いはずだが、不思議と怖くない。
産科は基本的に希望に満ちあふれているからなのだろう。

赤ちゃんの泣き声もいろいろなところから聞こえてくる。
これからまた夜泣きに耐える生活が始まる。
あの、3時間ごとに起きる習性はなんとかならないものだろうか?


でも、桃花は第一子を育てているときにこう言っていた。

「赤ちゃんって本当に何もできないんだね。信じられないくらい弱いね。でもかわいいね。」

この言葉が赤ちゃんのすべてを表している。
親が守ってあげなければ、誰がこの子を守れるのだろうか?
その点、桃花は立派に守ったと言えるだろう。


まるで男の子のようにやんちゃだが、第一子のななちゃんも無事2歳となった。

ななちゃんとすべり台

現在2歳のななちゃんは意味不明の歌を歌いながら、片言の日本語をしゃべる。
ご飯はひっくり返す。
水はこぼしまくる。
引き出しに入っているものはすべて出す。
永遠に 「高い高い」 をねだられる。
四つん這いになると、登ってくる。
奇声を発し、地団駄をふむこともしばしば。
甘いものばかり食べて、ご飯をなかなか食べてくれない。
まるで男の子のようだ。
なかなかパパにはなついてくれない。もうやだ〜(悲しい顔)

あれ?
これは立派なのか?
まあ、立派ということにしておこう。
健康なことが一番大事である。

などといろいろ考えていたら、助産師の人が休憩室に呼びに来てくれた。

助産師
「暗いからどこに行ったかと思いましたよ。
もう産後の処置が終わりましたので、しばらく赤ちゃんと一緒にいてもいいですよ。」

ようやく、一緒に赤ちゃんの写真撮影ができるようだ。
総合病院はなかなか写真を撮らせてくれないので困る。
私は、早足で桃花のいる病室へと急いだ。

5.につづく


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posted by 海人 & 桃香 at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2子誕生までの道のり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月19日

3.総合病院の立ち会い出産はどこまで見れるのか?


これは総合病院の話です。
普通の個人医院の産婦人科とは異なり、規律が厳しいので立ち会い出産でできることも限られています。


02:20 陣痛室&分娩室

桃花
「あーっ、もう産みたい。産みたいよー。」

というやいなや、桃花はナースコールを連打している。
夫である自分の立場がないほどだ。
病院に入ってから、まだ2時間くらいだ。
今回は2人目ということもあり、出産時間は結構早いようだ。

病院に来てからまだ2時間ちょっとしか経っていない。

助産師
「どうしましたか?。」

桃花
「もう、産みたいんです。早くきて!」

かなり、せっぱ詰まっている様子だった。
呼吸もかなり荒い。

「ひーひーふー」

とは有名な呼吸法だが、桃花はそんな呼吸法は今まで一つもしていなかった。
マニュアルはしょせんマニュアルなのだろう。
桃花の額に汗が吹き出る。
汗を吹いてやる。
「陣痛室 = 分娩室」 の部屋だったので、桃花はそのままの体制で出産の準備に入った。

この総合病院の立ち会い出産では、赤ちゃんが産まれる場所(つまり下側)を見ることはできない。
つまり、妊婦の頭側にいることしかできず、下側は布で覆われているので桃花の顔を見ることしかできない。
付き添い人にできることといえば、桃花の手を握り励ますことだけである。

もう出産も佳境に入った。
桃花のイキみ声も半端ではない。

桃花
「ふーうん! ふーうん! ふーうん!」

これが、出産における桃花の呼吸法である。
なんと、一回で赤ちゃんの髪の毛が出てきたようだ。

しかし、推定3600グラム以上の赤ちゃんはなかなか出てこない。

助産師
「ちょっと、ひっかっかっているみたい。」
「もう少し。」
「上手上手。」
「先生と連絡がつかない。」
「そうそう。」
「じゃあ、ちょっと休んで。」
「胸に手を当てて。」


などど、言われていた。
うん、ちょっと待てよ。
変な言葉が途中聞こえた。

「先生と連絡がつかない。」 だと?

どうする気だ?

でも、それどころではない。
もう頭は出ているようだ。
こんなに近くにいるのに見えないのがもどかしい。

看護師が、ちょっと手の位置を変えた。
赤ちゃんを引っ張っているらしい。
吸引機は使わないようだ。



02:51 陣痛室&分娩室

桃花
「ふー。ふー。」

緊張感が走る。
次の瞬間。

助産師
「はい、産まれましたよ。」

出てきたのは、へその緒がついた状態での赤ちゃんだった。
繋がっている状態のへその緒というものを初めてみたが、あまりにも立派でびっくりした。
なかなかインパクトがある。

そして、病室に響き渡る大きな声。
第一声も大きく耳をつんざくほどだった。
あれ?

先生がまだきていないけどもう産まれてしまったぞ。

まあ、赤ちゃんが元気ならそれでいいか。


立ち会い出産の所要時間は30分くらい。
予想よりも短いけれど、とても不思議で充実した時間でした。

4.につづく

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posted by 海人 & 桃香 at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2子誕生までの道のり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月10日

2.立ち会い出産の決意


by 海人

23:50 車中

幸い、病院は近くにあった。
まだ2歳の子供はそのまま寝かせて、桃花を連れて車を走らせる。
さらに、実家に電話をして、寝ている子供の面倒を見てもらうように頼む。
合い鍵は渡してあるから大丈夫だ。

2人目とはいえ、やはり気は楽ではない。
無事に産まれることを望む。
今回も立ち会い出産を希望した。
ななちゃん(1人目)のときは立ち合うことができなかったので、今回こそは見届けようと思う。


00:20 病院

桃香は歩いている途中に破水がもう一回来た感覚があったという。
でも、陣痛はまだないらしい。
すぐさま、 「陣痛室&分娩室」 に連れていかれた。
赤ちゃんの心音を聞く機械を取り付けられる。
特に問題はなかった。

子宮口はもう7センチも開いているとのこと。

7センチとはどれくらいなのだろうか?
確か前回は5センチからなかなか開かなかったため出産までは12時間もかかってしまったが、1回目よりは早そうな感じはする。


01:20 陣痛室&分娩室

赤ちゃんの心音を聞く装置が取り外される。
陣痛は15分間隔くらいだが、まだ結構不規則。
おしりが押される感覚がきたら、また呼んでくださいとのこと。
おしりが押される感覚とはどういう感覚なのだろうか?


01:50 陣痛室&分娩室

陣痛がひどくなってきたようだ。
背中をさすったが、桃花に怒られた。

桃花
「そうじゃない。ここを全体的に暖めるように、押して!」

どこをどうすればいいのかわからない。
とりあえず、手のひらで全体的に暖めた。
これでいいらしい。
逆らわないようにしておく。

看護師がきて、また赤ちゃんの心音を聞く装置が取り付けられた。
もう陣痛は結構頻繁にきているようだ。
かと言って、いつ産まれるか分からない。
まだ深夜。
ちょっと、聞いてみた。

海人
「帰って、寝てからまた朝来てもいいでしょうか?」

看護師
「そんなこと言っていると、確実に立ち会い出産はできませんね。
立ち会いの時はこの場所から離れないようにしてください。
当院で立ち会い出産を認めるのは、夫婦一緒に出産を乗り越え、命の大切さを実感してもらうためです。
軽い気持ちではいけません。
そういう説明がなかったでしょうか?」

結構強い口調で怒られた。

総合病院の規律は個人医院と違って、厳しい。


でも、1人目のときはそう思って産まれるのを徹夜して一緒に待っていた。
なかなか産まれず眠くてしょうがないので、一旦家に帰って寝ていたら、もう産まれてしまい立ち会いができなかった。
今回もひょっとして12時間くらい待たされるのか?

いや、今回は何があっても立ち会い出産をしたい。
こんなことはなかなか体験できないことだからだ。

海人は、今回は何があっても眠らない決心を固めた。

さあ、後は産むだけだ。
何があっても離れないぞ。
桃花がんばれ。

3.につづく


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posted by 海人 & 桃香 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2子誕生までの道のり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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